Make your own free website on Tripod.com

津村巧の未発表小説群

(携帯版)

 

延びる棒

*良い子は読まないように*

 

 佳子は不満だった。恋人の太郎がセックスしてくれないからだ。付き合い始めてからもう一年になるというのに。

 彼の目の前でスッポンポンになって魅力溢れる超ウルトラスーパーセクシーな肉体を見せびらかしても、太郎は応じようとしなかった。

 ――この史上稀に見る超ウルトラスーパーセクシーなナイスバディを前になぜ?

 頭にきた佳子は、太郎に言った。

「あたしとセックスしないなら、別れる!」

 太郎は苦痛に満ちた顔で、

「そ、それは困る」

「じゃ、セックスしてよ! ほら、ほら、ほら!」

 と、佳子は、魅力溢れる超ウルトラスーパーセクシーな裸体を押し付けた。

「それも困る」

「なぜよ? あたしが嫌いなの?」

「嫌いじゃない」

「身体におかしいところがあるの?」

「まあ、あると言えばあるなぁ」

「どういう風におかしいの? 話してみてよ」

「いやあ、それは……」

「話して、て言ってるの!」

「でも……」

「いい加減にじれったい!」

 佳子は、太郎の服を掴んだ。ビリビリと裂く。

 太郎は蒼くなった。

「お、おい! よせ!」

 太郎は彼女から逃れようとしたが、無駄だった。彼はアッと言える間に丸裸にされてしまった。

 佳子は、太郎を隅々まで見た。

「何よ、もう。普通じゃない。イチモツもちゃんとあるし、金玉も二つ揃ってるし……」

「ま、まあ、そうなんだけど……」

 佳子は、太郎を寝室にまで引きずった。

「さ、さ! セックス、セックス! バンバンやるわよ!」

「でも……」

 佳子は、立ったままでいる太郎のイチモツを掴んだ。情けないほどに萎えている。

 ――勃起できないの? ED? イレクション・ディスオーダー? だからセックスを拒んでいたの? 可愛そうに! よーし、佳子ちゃんが治してあげる!

 佳子は、太郎のイチモツを手で思い切りしごいた。

「よ、よせっ」

「いいの、いいの、ちゃんと立たせてあげる」

「うああああああああああっ」

 と、太郎は叫んだ。

「何を叫んでるの? 大袈裟……」

 その瞬間。

 太郎のイチモツは勃起を開始した。瞬く間に二メートル以上になる。それでも膨張は止まらない。

「ちょ、ちょっと、何よ、これ?」

「一度勃起すると止まらないんだ!」

 と、太郎が叫び返す。

 その間も勃起は進んでいた。寝室の壁を突き破る。

 

(バリバリバリバリ……)

 

「イテテテテッ」

 太郎のイチモツはもはや単なる勃起ではなく、肉体そのものとなっていた。勃起した男性自身に手足や頭などの付属品がついている。

 佳子は蒼白になった。

 ただセックスしたかっただけなのに、まさかこんなことになるとは。

「ど、どうすれば止まるの?」

「もう止まってるだろう。しかし、このままだと永遠に勃起したままになる」

「ぼ、勃起はどうすれば止まるの?」

「しゃ、射精すると止まる」

「どうやれば射精するの?」

「女の子がしばらく舐めると射精する」

 大抵のイチモツはそうだろう。

「フェラすればいいのね?」

「ああ。しかし、先端部分をフェラしないと駄目だ」

「ああ、もう!」

 佳子は急いで寝室から飛び出した。

 太郎のイチモツは居間の壁を突き破り、外に達していた。強力な勃起だ。

「全くもう!」

 佳子は外に飛び出した。

 太郎のイチモツは延々と続いていた。先端部分が全く見えない。

 ――どこまで続いてるのよ、もう! こんな大きいの、初めて!

 太郎のイチモツは近所のアーケード商店街にまで伸びていた。先端部分は二人が良く行く喫茶店にまで届いていた。

 近所の者が目を丸くしている。

 車が辺りを通っていた。巨大なイチモツに驚き、避けているが、見過ごしてイチモツに突っ込んでしまったら?

 強力な太郎のイチモツといえども、車と衝突したら一溜まりもない。

「早く射精させないと!」

 佳子はイチモツをくわえて吸い始めた。舌を巧妙に使う。手で軽くしごいた。

 太郎は早漏らしい。バキュームフェラを始めてから僅か三〇秒で射精した。精液の量は半端ではなく、佳子は、顔は勿論、全身が精液にまみれた。

 太郎のイチモツは満足したようにブルリと震えると、巻き尺のようにスルスルと縮んだ。

 イチモツが、太郎のアパートがある方面に向かう。車と衝突することはもうないだろう。

「ああ、よかった」

 と、佳子は胸を撫で下ろした。

 その時気付いた。

 自分が真っ裸で外に飛び出してしまったことを。そして自分が魅力溢れる超ウルトラスーパーセクシーな肉体を隠すことなく、買い物客の真ん前で超特大のイチモツをバキュームフェラしていたことを。

「ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイーッ」

 佳子は悲鳴を上げて逃げ帰った。

 それ以降、佳子は太郎にセックスを求めることはなくなった。

 セックスが好きな彼女にとっても、特大の男性自身をフェラするのは並大抵のことではないし、セックスの度に建物に穴を開けられたら、修復費がかさむからだ。

 セックスレスでありながらも、佳子と太郎は幸せな人生を送った。

 

TOP